アルコール度数約70パーセントの手指消毒ジェルを作ってみた(2)

2020年3月14日土曜日

ハンドメイド

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さて、前回のブログでは、ハンドサニタライザー作りでいかにして私が失敗したかを書いたけど、今回は、殺菌効果が高いと噂のアルコール度数70%以上の手指消毒ハンドジェルを作ってみたのでご紹介します。

【材料:30mlの小さなボトル1つ分】(mlとccは同じ量)
・エタノール 30ml
精製水 20ml(実際に使う量は約10ml)
キサンタンガム 小さじ1/5
グリセリン 2、3滴
・アロエベラジェル 大さじ1/3(無くても可)
・アロマオイル(ティーツリーなど) 1滴(無くても可)
【あると便利な道具】
・大スプーン10mlほどのもの(スープ用など)
・小スプーン5mlほどのもの(プリンなどを買うとついてくる小さなプラスチックスプーンくらいのもの)
・じょうご(完成したジェルを容器に入れるのにあると便利)
※一気に沢山作ろうとすると失敗しやすいので少量ずつ作るのがおすすめです。

1)キサンタンガムでジェルを作る

まず、キサンタンガム(Xanthan gum)、名前見て「何だか理科の実験みたいだぞ」と私も一瞬怯んだのだけど、なんてことない、グルテンフリーベイキングの材料としてスーパーの菓子材料売り場で売っていました。食べ物に粘着性を持たすために使われたりもするそうです。

最初にシンプルなジェルを作ります。ざっくりいうと、キサンタンガムほんの少量、精製水に溶かすだけ。分量にして、水20mlに対してキサンタンガムは5mlの小スプーン1/4くらい。きれいに溶けるまで少し時間がかかるので、小一時間かけて、他の事をやりながら、時々混ぜて様子見ながら。

ここでしっかり溶かしておかないと、エタノールと混ぜた時に馴染んでくれないので(←経験済み)焦らないこと。(実際に使用する量は半分くらいだけど、ぴったりの量で作るのが難しい)

※エタノールは水と混ざり合うけど、キサンタンガムは水溶性でアルコールには溶けません。エタノールと水とキサンタンガムをいかにきれいに混ぜ合わせるかがハンドジェルを作る際の要となります。

2)キサンタンガムのジェルとアロエジェルを混ぜ合わせる

1)で出来上がったキサンタンガムジェルを、大スプーン2/3杯別の容器に入れ、そこへアロエジェルを大スプーン1/3杯入れて、合わせて大スプーン1杯分のジェルをよく混ぜ合わせ馴染ませます。

※アロエジェルは肌に優しいから入れるけど、1)で作ったキサンタンガムジェルだけ使ってもOK。

キサンタンガムジェルとアロエジェルを混ぜると体積が少し減るので、その分キサンタンガムジェルを足してよく混ぜ、大スプーン1杯(10ml)の分量にする。


3)エタノールを少しずつ混ぜる、なくなるまで10回くらい繰り返す。

2)で作った大スプーン1杯分のジェルに対して、大スプーン3杯のエタノールを少しずつ混ぜていきます。少し入れて、完全に混ざってから、また少し足して混ぜるの繰り返し。そこで大事なのは、スプーンの背ですり潰すように左右にふりながら混ぜる事。カシャカシャと泡立てるような混ぜ方をすると分離しやすいので注意!私も何度もやって分かったのだけど、パンを捏ねるイメージで。

今回私が使用したのはアルコール度96%のエタノールなので、
(アルコール以外)1:3(エタノール)
の分量を守れば、アルコール度数72%を維持できるという計算。

分量は、2)のジェルの合計10ml(大スプーン1杯分)に対してエタノールを30ml(大スプーン3杯分)。

※エタノールをだいぶ混ぜたところで分離し始めてくる事が多いけど、精製水を数滴足して根気良く混ぜると滑らかになる。ここで完全に分離してしまうこともあるので、後半は特にチビチビと慎重に。
また、精製水を足すとその分アルコール度数が下がるので、精製水を3滴足したらその3倍、つまり9滴程度のエタノールも足すこと。

4)仕上げにグリセリンとティーツリーオイルを入れる


ねっとりとしたジェルが完成したら、肌の保湿効果があるグリセリンを少スプーン約1/6(量としては2、3滴)、そしてティーツリーオイル1滴を入れてよく混ぜ合わせて完成。(私はそこにベルガモットを1滴足したのも作ってみた)じょうごを使って容器にうつします。
グリセリンは、薬局Bootsで咳止めシロップと並んで売られてました。




※グリセリンを入れすぎるとベトベトするし、手につけてさらっと乾くまでに少し時間がかかるので入れすぎないように。

※アルコール度99%の「無水アルコール」を使用する場合、作業前に少量の水と混ぜてアルコール度を少し落としてから作業した方が、ジェルと混ざりやすいかもしれません!?

完成品がアルコール度数きっかり70%かどうか測った訳ではないけども、まあ、だいたいで。作業中にアルコールが蒸発すると思われるので私は最後にエタノールを少し足しています。

ハンドジェルが手に入らなくてもエタノールが手に入ったら、気が向いたら、やってみてくださいね、ちょっと面倒に見えるけど楽しいですよ〜。

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