顔にぴったりフィットする立体マスクの作り方

2020年6月8日月曜日

ハンドメイド

t f B! P L
新型コロナの収束までもうしばらくかかりそうなイギリスで、引きこもり生活を続けつつ私もマスクを作りはじめました。以前からイベントやマーケット、オンラインなどでもハンドメイドを売ってきたのだけど、このマスクも販売用です。なので、それなりのものを作ろうと思って試行錯誤を重ねた結果、なかなか満足の出来となったので、今回はそのつくり方をご紹介しようと思います。

マスクの型紙はどうする?

まず、マスクを作ろう!と決めたところで最初に悩むのはやっぱりデザインと型紙。いろいろ試してみたのだけど、フィット感がどうもイマイチ。「誰の顔にもフィット」する立体マスクを、ジャージなどの伸縮素材は使わずに、小顔効果を期待できるくらいの綺麗なシルエットで作りたい!と思ったものの、果たしてそんなものが出来るのか?
自問自答しながら、切っては縫ってプリーツを入れてみたりゴムを縫い付けてみたりしながらだいぶこねくり回してやっと、納得のいく「誰の顔にもフィットする立体型マスク」が完成しました。

特別仕様の3D立体マスク

この「誰の顔にもフィットする立体型マスク」、と言っても試着モデルはイアンと私だけなんだけど、小顔なイアンの鼻が高い面長の顔立ちにも、私の凹凸無く頬骨が張ったワイド(デカイ)な顔にも、野暮ったくならずキレイなシルエットでフィットします。作りかたはどのサイトでも見なかったオリジナル(エッヘン)。でも実は、ほんのちょっと工夫を入れただけなので、興味がある人、試してみたい人は、このあとの作り方も読んでみてくださいね。

一見ユニークな形でしょ?ゴム部分の縦幅を耳のサイズに合わせて布にシワが寄らないようにしています。また、顎周りにほんの少しギャザーを入れて顎を包みこみ、エラあたりから耳にかけてはスッキリとしたシルエット、ノーズワイヤーも入れてます。

「誰の顔にもフィットする立体マスク」の作り方

さてここからは、具体的な作り方のご紹介。基本的な設計の、ノーズワイヤー(ビニタイ)入り、フィルターポケット無しタイプです。そして後で出てくる2つの【ポイント】がフィットする鍵。抑えミシン端ミシンなどのカスタマイズも好みで入れてみてくださいね。

材料は、外側に使う布と内側の布のサイズは同じ、材質は外側をコットン、内側に日本のダブルガーゼを使用してます。ゴムは幅3mmのもの25cm2本、ノーズワイヤーとなるビニタイは長さ8cm。
まず、マスクの表と裏となる布それぞれのセンターを合わせて縫います。

縫った部分はアイロンで抑えて、表布に顎のプリーツをいれる目印となる切り込みを入れておきます。

ここで【ポイント1】、表布にノーズワイヤーを縫い付けます。位置は表になる部分のできるだけ端っこ、縫いしろの部分です。完成した時、肌から一番遠い布の間に挟み込まれるように。私はジグザグ機能を使って特に縫い始めと終わりの部分は布をずらしながら直接ビニタイを縫い付けています。

ノーズワイヤーは縫い代の間に挟み込まれます。
裏地と表地を重ね合わせて、さらにもう一度ノーズワイヤー部分を縫い合わせます。端の部分は針金が飛び出て来ないように念入りに。
【ポイント2】、顎にあたる部分ギャザーを寄せます。ミシンの糸調子を緩め、表布と裏地を合わせて切り込んだ目印のところまで縫いますが、縫い始めと縫い終わりは返し縫いはしないように。私は表裏の生地を2枚重ねて一緒に縫っています。
上糸調子を緩くして縫ってから、下糸の端を掴んでキュッと引っ張るとギャザーになります。このギャザーを寄せた状態で玉留めをして(慣れてくるとしなくても大丈夫だけど
)、上糸調子を戻してから、もう一度同じところを縫います。ギャザー部分仕上がりサイズ幅は4cmくらいが目安です。
【ポイント1】と【ポイント2】が終わったら、表と裏の生地上下部分を縫い合わせます。ギャザーの部分も上から重ねて縫います。縫う前に緩めた糸調子を戻すのをお忘れなく。

表地と裏地を縫い合わせたあと、ノーズワイヤー部分を重ねて更にもう一度、特に両脇の針金部分を念入りにジグザグで返し縫いしながら縫っておきます。表にかえす前に写真の赤い印のついている3箇所に切り込みを入れておくと、布が中でダマになりません。
表にかえします。上下に抑えの端ミシンを入れるならこのタイミング。
ゴムをいれる部分は表と裏の生地を合わせてジグザグもしくはロックミシンで縫い付けてから、三つ折りにして更に縫います。
完成。
型紙はEtsyでダウンロード販売しています。マスクの型紙は無料なのも多いけど、かなり手をかけアイディア入れて真面目に作ったのでね、自分自身で納得できる金額を設定させていただきました。

という事で、今回も最後までお付き合いいただいてどうもありがとうございました。


QooQ