2015年4月28日火曜日

生霊?ドッペルゲンガー?

日曜にロンドンマラソンを見に行って来た。古い友人のタケシが走ると聞いていたので応援に行った。

タケシは日系イギリス人で、私がイアンと出会う前はよく一緒に遊んだ、単行本の婚活の章にもちょこちょこ登場している男友達だ。私とイアンが結婚した後はイアンに対してもとても良くしてくれている。

そんな彼の初めてのフルマラソンの応援に、私達はグリニッジに出掛けた。沿道の人ごみをかき分けて住宅街方面の比較的人が少なめなエリアまでどんどん歩いて何とか人垣の一番前を陣取った。左手方向からランナーがやってきて右手の方向に走り去る、まっすぐな道路脇に詰め寄る観客は、身を乗り出しすぎないようにしながらも、皆だいたい左側を向いていた。

観客でごった返しているグリニッジ駅付近

ふと振り返るとイアンとはぐれてしまっていたのに気付いたが、でもまあ、それは後でどうにかなる。
まずは続々と現れて走り去って行くランナー集団の中からタケシを探す事に集中する事にした。コレが思ったよりも至難の業だなと思ってた矢先、

いた!タケシが目の前に現れた

彼はかなりの路肩を走っていたため隣の人で死角になっていたのか、気付いた時には既に手を伸ばせば届くほどの距離にいた。

ランナーの数は3万8千人を越える

私は反射的に「タケシー!」彼の名前を叫んだが、彼は私に見向きもせず通り過ぎた。それでも私はその背中に向かって「がんばれー!」と日本語で叫んだが、彼は右腕にした四角い時計でタイムを気にするそぶりを見せただけで、そのちらりと見えた横顔は何も聞こえていない様子であった。

これだけ近くで気付かないものかなと思ったが、とりあえず姿を見れたのでヨシとした。そしてすぐ、先ほどはぐれたイアンが現れたので、タケシを見つけた事、自分のすぐ目の前を走って行った事を伝えた。
向かって右手方向に走り去って行く彼の後ろ姿の写真を2枚撮ったつもりだったが、その写真に映っていたのは左手側の地面であった。
慌てていたにしても、あまりに変なトコでシャッターを押したなと思った。

実はここで一つだけ気になっていたことがあった。私が見送った彼の後ろ姿は事前に知らされていたゼッケンのついたベストを着ておらず、普通の白のTシャツであった。しかし私は彼の背格好と髪型、表情を間近でハッキリと見ていた。東洋人の参加者が圧倒的に少ないこのイベントで、他人のそら似などとは微塵にも思わなかった。

レースの後、私はタケシに声をかけたが気付かなかった様子だったと伝えたところ、彼は私達の事を探したのだが見つからなかったと言った。
そして彼のフェイスブックに上がっていた写真を見た。

写真の彼は、私の見た彼とは違う服装、事前に教えてくれたとおりの格好をしていた。

左腕の時計だけが、似ているように思えた。
それを見て私は

レース中にどっかで着替えたのかな?

しばらくの間は本気でそう思っていた。こういう事に不慣れな人間なもので。

↓ロンドンマラソン当日の詳しい模様はこちら↓
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-london-32463424